FXや株価の値動きは読めないものだと思い込んでしまっている人はとても多いです。
現に、『ランダム・ウォーク理論』なるものも存在しますし、そのように言い切ってしまっている評論家も多いですしね。
しかし、それは大きな間違いです。
確かに、FXや株価の値動きを数学的に解析しようとするとそうなるのかもしれませんが、トレーニングや相場経験を踏むことで、トレードの精度は確実に上がっていきます。
やがて『期待値』が投資額を上回り始めたら、あとは対数の法則によってトレードすればするほど利益が積み上がっていくのです。
期待値が高い人は、やり続けていればいずれ成功します。
逆に、期待値が低い人は、やり続けていればいずれ失敗します。
それは投資だけでなく、ビジネスなど他の様々なものに当てはまる真理であると私は思います。
値動きをマスターするための近道は?
前章では「値動きは読める」ということをお伝えしました。
しかし、ここで1つ注意点があります。
それはどんなに努力をしても、チャートを100%予測することは不可能だということです。
相場は、さまざまな人間心理が交錯していることもあり、たまに突拍子もない動きをすることがあります。
例えば、チャート的にロングの形であっても、大口投資家が大量のショートを浴びせてきたら、たちまちそのチャートは崩れてしまいます。
また、短いスパン足になればなるほどノイズや騙し上げ、騙し下げも頻出します。
これらを100%予測することは、どんなプロトレーダーでも不可能だということです。
”努力と経験次第で70%~80%程度先行きを予測できるようになる”
こんなイメージを持ってください。
完璧主義を捨てて、チャートには予測できない値動きも混じっているということをしっかりと踏まえた上で、チャートリーディングや実践経験を踏んでいくことが上達への近道です。
上達の早いチャートリーディングの方法とは?
チャートリーディングは、ただ闇雲にやればいいものではなく、これからお話する3つのことを意識しながら取り掛かると、効率良く上達していくことができてオススメです。
1.スパンの長い足からリーディングをする
1つ目は、スパンの長い足からリーディングしていくことです。
下記2つのチャートを見比べてください。
両方ともGOLD/USDのチャートで、1枚目が1分足、2枚目が月足のチャートになります。
ちなみに、どちらも上昇トレンド局面です。
2つ見比べてみて、いかがだったでしょうか?
同じ上昇トレンド局面ですが、1枚目よりも2枚目の方がチャートが綺麗であると、お気づきになられた方も多いかと思います。
上記はあくまで一例に過ぎませんが、基本的に値動きは時間軸が長くなればなるほどノイズが減り、安定する傾向があります。
初めから短い足の分析から始めてしまうとノイズに翻弄されてしまい、値動きを捉えるのが難しくなってしまいます。
ですので、月足→週足→日足→4時間足→30分足というように、長いスパン足から順にリーディングをしていくのがオススメです。
2.ロウソク足の強弱を意識しながらリーディングをする
次に重要なのが、ロウソク足の強弱を意識しながらリーディングをすることです。
例えば、強い買いや強い売りが入った足を起点に、その後どのように値が動いていくのかに着目しながらリーディングをしていくのです。
何も意識しないでリーディングをするよりも、早く変動感覚が養われていくのでオススメです。
3.チャートの形状や局面を絞ってのリーディングもオススメ
最後にオススメなのが、チャートの形状や局面を絞ってリーディングをすることです。
例えば上昇局面、下落局面、横ばい局面、いづれか1つに絞ってその場面を様々な通貨ペアや投資銘柄から抽出して徹底的にリーディングをしたり、ヘッドアンドショルダー、Wボトムなど、チャートの形状を絞ってリーディングをしていくのです。
そうすることで、適当にリーディングをするよりも、効率的に多くの気づきを得られるようになります。
有名なチャートの形状である『Wボトム』1つとっても、綺麗な形をする時もあれば、ノイズや騙しが入って形が分かりづらい時もあります。
1つに絞って丁寧に分析をしていけば、それらを早く見極められるようになるでしょう。
このブログでは、さまざまな通貨ペアや投資銘柄、チャートの形状別に、私の研究結果をお届けして参ります。
あなたの投資スキルアップにお役立て頂けましたら幸いです。